コトダマデイズ

ゲームブログです。

コトダマンはソシャゲ離れの波を乗り切れるか

定期的にコトダマン引退が目立つ時期が訪れますが、トッププレイヤーが引退してしまうのはやはり悲しいものがあります。

そんな折、タイムリーな記事が目に入りました。

ソシャゲ離れ進む? なぜ決意 - Yahoo!ニュース

ざっくりまとめると、課金がつらく生活に影響を及ぼしてきたから、というのが大きな理由として挙げられています。

俗に言う札束で殴るゲームの場合、課金額に比例して上位にランクインするため、順位をお金と時間で買っていることになります。「そこで得られるものは?」と自問してしまうと引退が近づくということです。

■ アイドル業界とシンクロする

似た傾向にあるのがアイドル業界です。

卑近な例で恐縮ですが、AKB48乃木坂46などはいわゆる握手会商法をしてCD売上枚数を伸ばしました。

CDという物品に握手券を付けることでCD以上の価値を付与したわけです。そこで握手券欲しさに購入しまくる人を生み出し廃課金者化させたわけです。

48グループに到っては投票券に付加価値を与えることに成功しています。握手券は実際に憧れのアイドルに会え、話したり握手したりできるということでアイドルオタクじゃない人たちにも理解しやすいでしょう。

ですが投票券に到ってはなかなか非ドルヲタには理解しがたい部分があると思います。

平たく言うと、アイドルの成長物語に関与するための課金ということになります。

お金と時間を費やすことでアイドルの成長に関わることができる。アーティストが完成品を売り物にしているとしたら、アイドルは未完成品を売り物にしており、成長物語を共に歩むことが大事になってきます。

48グループはその成長物語に関与させるために投票券を利用しお祭り騒ぎのようなムーブメントを巻き起こしたわけです。

上位にランクインするのがアイドルなのかプレイヤーキャラなのかという違いはありますが、お金と時間を使うことで関与できるという点は共通だと思います。

■ アイドル業界の衰退

ご存知の通り、2019年現在AKB48選抜総選挙は開催されませんでした。

この流れとソシャゲ離れは決して無関係とは言えないのではないかと感じます。

つまりお金と時間の搾取で成り立っていた業界が衰退しているのでしょう。大きな話をすると日本の長引く不況が主な理由でしょう。

「このお金で何ができるか」「この時間で何ができるか」という思考に及んでしまうとアイドル離れ・ソシャゲ離れに突き進みます。

また、支払ったコスト(お金と時間)に対する見返りに魅力が無くなってしまったのも大きな理由かと思います。俗に言うコスパが悪いという状態です。

本来ファンは、見返りを求めずにアイドルの夢を応援していました。それがいつしか自分も美味しい思いをしたい、という思考に変化します。つまり握手したり認知をもらったりです。

『コトダマン』も配信当初は「ここまでユーザーに近くて無茶をする公式はヤバい。お布施課金しなくては」という考えの方が多かったと思います。

それがいつしか「使いやすい文字でWギミック耐性のキャラを獲得しなくてはならない」という効率化のための課金にシフトしていきました。

この流れで行くとアイドル業界の衰退と同じ道を歩むのではないかという不安を覚えます。

(厳密に言うとアイドル業界の衰退ではなく秋元康帝国の一人勝ちですが、他のアイドルが生き残れない環境はやはり業界全体の衰退だと感じます)

■ 衰退を回避するには

「金の切れ目が縁の切れ目」という現代社会の流れはもう止めることができないでしょう。

お金が無いファンを切り捨てたり、お金が無いから応援できない、という状況を打破するために何が必要か。

それは「利益の再配分を見直す」ことが最優先だと思います。

ソシャゲの場合、利益は運営・開発費と広告費に大きく分けられるでしょう。

広告を打ってユーザーが増え利益も増えることでサービスが続き、結果的に既存のユーザーも長く遊べる。とても大事なことではあります。でもこれって既存ユーザーが求めたことでしょうか。

ユーザーの願いは「もっとおもしろくなって」という純粋で単純なものだと思うんです。

もっと面白いゲームになるワクワク感がある。

その願いを叶えるためにはもっと面白いゲームに変貌していくしかありません。

端的に言うと「ファンの声に耳を傾けて一緒に突き進む」しか、衰退を打破する方法は無いと思います。

そして『コトダマン』にはそれができると信じています。

応援した課金以上の見返りがあるゲームが衰退するはずがありません。

逆に言うと、現在引退者や休眠者が増えているとしたら、「利益の再配分」に納得していないことの表れだということです。

早急に精度の高いアンケートの実施と、アンケート結果を踏まえてのプロデューサーレターの発表を行っていただけると嬉しいです。

 

■ ティリルはコトダマン辞めへんでー( ´ ▽ ` )ノ

上記までで、アイドル業界とソシャゲ業界の類似点や、現代社会の流れについて考えてみましたが、ここからは個人的な『コトダマン』を辞めない理由です。

それは「好きだから」に他ならないんですけど、もっともらしく言うと「機会損失回避」です。

『コトダマン』をやめたあとで好きなコラボが来たり、新たなゲームモードが実装されてめっちゃおもしろいとか、そういう「続けていれば得られたはずの利益を失う状態」が機会損失です。

ジョジョとかグレンラガンとかキングダムとか仮面ライダーとか弱虫ペダルとか鬼滅の刃とかコラボが来たらめっちゃ高まるんですけど、もし引退してたらと思うと闇堕ちします。

だったら続けてよっと、という感じです。

もちろん上記コラボが来ない可能性も十分あります。その場合、来ないコラボのために現在のお金と時間を損失しているわけですね。

経済学では現在の1,000円と1年後の1,000円とでは、現在の方が価値が高いと考えます。単純に1年後に1,000円もらえるとしても今使えないから価値がありません。

つまり今お金と時間を費やしてしまっていることは1年後と比べて被害が大きいということです。

単純に考えて、「課金して爆死しなければ美味しいご飯が食べられたのにな...」という感じですね。

もっと近い例だと「1年前のガチャキャラに課金したの失敗。今のキャラに課金すれば環境に追いつけたやん」というやつです。

ではなぜ来るかもわからないコラボを延々と待ち焦がれているのか、と言えば、やはり「コトダマンが好きだから」なんですよ。

もっと言うと大いに期待しているからです。

言葉を使って遊ぶゲームに可能性を感じています。

もっといろんな遊び方ができます。「強い敵が現れ、強いガチャキャラを引き、さらに強い敵が現れ、さらに強いガチャキャラを引き」、という繰り返しではなく、全然別のゲームモードが実装されるのを期待しています。

もちろんずっと実装されないかもしれません。

それでもゆるゆるとエンジョイ勢として続けていきます。言葉解放で遊んだり、降臨を倒したり、マルチしたり。

『コトダマン』に費やしたお金と時間でもっと別のことはできたでしょう。

でも『コトダマン』をしていなければできなかった体験があります。

どちらがどう、ということではなく、『コトダマン』ルートを選んだ僕はこのままこのルートを歩いてみようと思ってるだけです。

『コトダマン』が物凄いゲームになると期待しながら。